斜視

左右の眼軸は常に注視する物体に正しく向かっていますが、この左右の眼軸がずれると、網膜に映る像が左右異なるため同じものが二つ見えることになります。また外見的に見ますと、一方の眼の視線は対象物の方向に向いているのに、他方の眼は全く違う方向をむいているもので、これが斜視です。

斜視には、左右の目の視線が同じ目標点に向かっておらず、片方の目が目標点よりも内側を向いている状態(内斜視)と、外側を向いている状態(外斜視)があります。

斜視の種類には、近方視や暗い室内では正常ですが、遠方視、明るい所、疲れたときなどに外斜視になる「間欠性外斜視」、中程度の遠視のために生じる内斜視で、眼鏡やコンタクトレンズで遠視を矯正すると正常にもどる「調節性内斜視」、生後1年以内に発症する内斜視「乳児内斜視」などがあります。

これら斜視の治療は早期治療が原則です。現在は、調節性内斜視といってピント合わせの努力をするのに伴って発生する斜視以外の斜視の場合は、手術が治療の中心です。眼球の向きを変えるために眼球の外側についている6つの筋肉を手術によって強めたり、弱めたりするのです。必要によっては両眼に施術する必要があります。

いずれにしても、治療は手術、眼鏡矯正を主体に行いますので、斜視の種類や程度、年齢、弱視の有無、両眼視機能など数多くの因子が治療の方法に関係してきますので、斜視と考えられたら、できるだけ早く専門医を受診する必要があります。